本解説シリーズ
『あした死ぬかもよ?』
人生最後の日に笑って死ねる27の質問
予言しましょう。このままの生き方を続けると人生最後の日、あなたは90%の確率で後悔することになりそうです。
皆様、どうもお世話になっております。今回、解説していく本は作家、コピーライターであるひすいこたろうさんの「あした死ぬかもよ?人生最後の日に笑って死ねる27の質問」
を解説していきたいと思います。
今回は「あなたが失いたくないものは」について解説して行きたいと思います。
家族
友達
本を書くという仕事
これまで書いた本
宮下貴裕さんの作った服
これは著者のひすいさんがこれだけは失いたくないと思っているものベスト5だそうです。このようにあなたもこれだけは失いたくないというものが必ずあると思うんです。今から5つ考えてみてください。5つ思いついたでしょうか?
いやまだ3つしか思いついてないよという場合でも構いません、あなたのこれだけは失いたくないというものが見つかったところでよく聞いてください。
あなたはその全てを失うんです。あなたが死ぬ日にそれらを全て失うんです。
このことはいつか、誰もが受け入れなければいけません。
著者が友人と岩手県の山田町を訪れた話を共有させていただきます。
山田町は東日本大震災の津波で町ごと流されてしまった場所です。そこでの著者と著者が出会った町の方々との会話がすごいんです。
街の方々の発言には大変な衝撃を受けました。それをぜひ皆さんにも知っていただきたいと思います。
著者が開催した食事の会で最初に出会ったのは漁師のおじさんでした。新鮮な牡蠣とムール貝をどっさりと用意しており、こんなにいいのという様子の著者に笑顔でこのように言ったそうです。
「食べんしゃい、食べんしゃい。ここにいる仲間はみんな家も流されて仕事もないんだ。」
そう言ってハハハッと明るく笑ったんです。その場に集まった山田町の方たちは漁師さんのほかに魚屋さん、スーパーマーケットを経営している方、レストランの方など職業も年齢も様々でした。津波で家を流され仕事を失ったにもかかわらず誰もが明るく笑顔が絶えなかったそうです。
著者はタイミングを見計らって漁師のおじさんに切り出してみました。
「なぜそんなに早く立ち直れたんですか?」
とその瞬間おじさんの笑顔が一瞬だけ止まったかと思うと、このような質問が帰ってきたそうです。
「立ち直っていると思いますか?」
そして彼はこう続けたんです。
「悲しんで下を向いたって何も始まらない。今は前を向くしかない。嘘でも笑える人は前へ進める。」
あとで聞いた話で、そのおじさんは家や仕事だけでなくお兄さんも亡くされていたことが分かったそうです。他にも飲み会に集まった人たちはこのように語ったといいます。
「泣いたって何も始まらないから。笑っていると勢いが出るんだ。海に恨みはない、逆にこれまでいかに海が私たちに恵みを与えていてくれたのかに気づいた。こうして働けるようになって今は仕事が楽しくて感謝しかない。」
寒さの中家族を失い、家を失い、仕事を失った人たちが嘘でもいいからと笑って前へ進んでいる。これまで当たり前としてきたことがいかに恵まれ幸せなことだったかを振り返り、今仕事ができていることに心から感謝している。
人間にはそんなすごい力が隠されているのか…そう思い知らされました。
そしてそれはあなたの中にも眠っているんです。あなたはそのすごい力を発揮しないまま最後の日を迎えますか?
私たちは必ず死ぬんです。どうせ死ぬなら自分の底知れぬ可能性に驚いてからにしてはいかがでしょうか?
私たちは100年後、この世界にいません。
人生で得たものを全て手放し旅立つ日が来るんです。
今日得たものも明日得るものも全て手放す日が来るんです。
時にはお気に入りの私物をなくしてしまいショックを受けることもあるでしょう。
でもそれはいつかなくすものだったんです。
そうだと分かればそこまで大きく落ち込むこともなくなるでしょう。そう考えると何かを得ることが人生ではないと思いませんか?
私は実際に現地に行って彼らに会ったわけではないですが、この方法を通して山田町の方々の言葉を聞き感動で胸を打たれました。
天の迎えが来るその日まで彼らのように思い切り生きることが人生ではないでしょうか?
最後に山田町の方々の言葉をもう少しご紹介しておきましょう。
自分のことで悩めるって幸せよ
つまらないものを持っているからつまらなかったんだと分かった
つまらないことをしているからつまらなかったんだと分かった
全てを失って何もいらないことが分かった
元気だから頑張るんじゃない、頑張るから元気が出ているんだ。
今回はこれで以上です。いかがでしたでしょうか?
また次回よろしくお願い致します。