本解説シリーズ
『ジェームズ・クリアー式複利で伸びる1つの習慣』
本日はジェームズ・クリアーさんの著書「ジェームズ・クリアー式複利で伸びる一つの習慣」という本をご紹介させていただきます。英語の勉強が続かないとか、ダイエットが続かない、そんな方はこの本を読んでいただければ習慣化の大切さとその方法が分かりますので、もし興味がありましたらぜひ一度お手に取って読んでみて下さい。
それでは3つにまとめて解説していきます。
まず1つ目が「小さな習慣の驚くべき力」
2つ目が「なりたい自分を決める」
そして3つ目が「良い習慣を身につける4ステップ」です。
まず今日は1つ目の「小さな習慣の驚くべき力」を解説していきます。
突然ですがこんな数字を見たことはありますか?
1.01の365乗=37.78
0.99の365乗=0.03
これは小さな習慣の積み重ねが結果に大きな変化をもたらすことを表した数字です。どういうことかと言いますと、例えば皆さんが1%だけ今の自分より成長できる習慣を行ったとします。すると今日1だった自分は明日には1.01になります。そして明日の自分がまた1%成長する習慣を行えば明後日には1.02になります。このように毎日1%成長できれば1年後には約37倍も今より成長しているということです。
逆に1%を毎日悪い習慣を行った場合、1年後にはほぼゼロに近くなってしまうということです。
これは考え方の例ではあるんですが、何が言いたいのかといいますと
【たった1%の毎日の習慣の積み重ねで大きな結果が得られる】
ということです。実際に本の例をご紹介すると、1980年以来イギリスでオリンピックの自転車競技では1個のメダルしか獲っていなかったそうです。しかし、新しい監督が就任し、その監督がサドルの座り心地やサイクリングスーツなど自転車に関連するものを1%ずつ改善させたところ、なんと5年後の北京オリンピックで自転車競技に用意された金メダルの60%をイギリスが獲得できるまでに成長したそうです。これはすごいです。
このように日々の小さな積み重ねで大きな結果が得られるということです。
ここでコツコツ努力するのが大事なのはわかってるんだけどなかなか続かないんだよな・・・って思いますよね。
では、なぜ続かないのかと言いますと、それはおそらく皆さんもお気づきかもしれませんが、理由の一つとして
「少しの習慣を変えても結果がすぐには出ないから」なんです。
例えば2日間だけダイエットをしても体型はすぐには変わらないですし、英語を3日間だけ勉強しても話せるようにはなりません。
さらには私たちが期待している成長と実際の成長のスピードが違うことが多いんです。
私たちは努力をすれば右肩上がりの直線で伸びていくと思い込んでいますが、実際は曲線で成長していくことの方が多いようです。
例えば受験の時に英語を勉強していて、単語を地道に覚えても覚えてもテストの点数がなかなか伸びなかったのに、ある日一気に点数が伸びるときってなかったでしょうか?その他にも筋トレなどで自分ではあまり体の変化に気づいてなくてもある日から急に、「あれ?引き締まってきてる?マッチョになった?」とかって言われたりするものだったりします。
このように実際には曲線で成長することのほうが多いので最初の僅かな努力から得られる結果というのは普通の生活では気づかないくらい小さいです。ですので、多くの人はすぐにやめてしまって、また普通の生活に戻ってしまうわけです。
ではどうすれば習慣化することができるのでしょうか?
本日はこの辺で、続きはまた次回へ